ニコンD40 鮮やかな青空を堪能できる600万画素CCD機

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D40の青色にはまるきっかけになった1枚(18-55mm f/3.5-5.6G ED IIで撮影) 

 

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気持ちよい青空を撮れます(18-55mm f/3.5-5.6G VR IIで撮影)

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露出アンダーですが、シャドー部は破綻していません(18-55mm f/3.5-5.6G VR II)

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とにかく青色が鮮やか。花びらや花弁の色も綺麗に出ています(18-55mm f/3.5-5.6G VR II)

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28㎜f2.8Dレンズ装着。AF-Dレンズだと機能に制約があります。

 今回は15年落ちのAPS機、ニコンD40です。600万画素CCD搭載機です。4000万画素機も出ている昨今、心もとない感もありましたが、本機の出す青色に魅了され、晴天時にはフルサイズ機よりも稼働率が高いカメラとなりました。

 

【CCD機は色鮮やか?】

 ネット上では、「CMOS機よりもCCD機の方が色が濃い」という話題をする人をよく見かけます。私も気になり、ニコンD60を試したことがあったのですが、CMOS機との違いが分からず、早々に手離してしまいました。

 その後しばらくCCD機のことは頭になかったのですが、たまたま立ち寄ったリサイクルショップでD40がズームレンズ込み約8000円で出ていたため急に気になり始め、その場でスマホを取り出し作例写真を検索。三原色系の色が濃厚に出ている作品群に魅入られ、すぐにゲットしてしまいました。

 最初、標準設定で撮影した時は平凡な印象でしたが、設定を「より鮮やかに」に変え、露出補正を-0.7にして青空を撮ったところ濃厚で鮮やかな青色が写り(1枚目の作例です)、すっかりこの古い機種の虜になってしまいました。

 このD40だけで比較すれば確かに、「CCD機の方がCMOSよりも色ノリがよい」と言えます。しかし、D60の色は普通でしたし、他の手持ちのカメラで見れば、ライカM8になるとむしろ控え目の発色です。「CCDだから色が濃い」というよりもカメラ内の画像処理エンジンによるところの方が大きいと思います。

 

【高感度は弱し AF-Dレンズとの相性も・・・】

 残念ながら、弱点もあります。まず、高感度域では現代のCMOS機に比べるとノイズが載りやすいです。発売当時は画素数を抑えた分だけ夜景向きと評価されていたようですが、個人的にISOは400に留めるようにしています。

 次に、レンズとの相性にも制約があります。ボディー内にモーターが搭載されていないため、フィルムAF一眼用に販売されていたAF-Dレンズではオートフォーカスが使用できません。もっともフォーカスエイドは使えるため、個人的にはあまり気にせず、小型の28㎜f2.8AF-Dレンズを使用しています。

 

【青空専用機】

 夜景には向かない、AF-Dレンズの機能をフルに発揮できないという制約はありますが、三原色系のカラフルな被写体、特に青空を綺麗に撮りたい方にはお勧めできます。私はD40のおかげで、天気が良い日には空を見上げることが楽しくなりました(笑)。     

 また、D40と同世代の機種にはCFカードしか使用できない物もありますが、本機はSDカード仕様のため、記録メディアのキープに苦労しないこともメリットと言えます。

 

今回の作例を等倍でご覧になりたい方はこちらをどうぞ(作例の2枚目から4枚目の写真はこちらでご確認いただけます)。


ところでD40のおかげで、「コダックブルー」を紡ぎだすと言われる、オリンパスのCCD機も気になり始めてしまいました。いずれE-300あたりも試してみたいと思います(また沼にハマっていく・・・)