手放せない銘機 ライカX1
【近距離撮影時の絵は出色 発色も控えめで上品】
やや柔らか目だが質感のある、低感度フィルムの画像を彷彿させる絵が撮れます。近距離から猫を撮ると、瞳や毛の一本一本もきちんと解像されていますが、それでいて優しい感じに写ります。フルサイズ機も含めていろいろな機種を使ってきましたが、このx1でしか味わえない描写です。
発色は控えめで、品があります。モノクロでは、しっとりとした描写が楽しめます。
以下は私が撮った写真です。等倍の画像もぜひ確認してみてください。
【高感度撮影には強くない。遠景もややねむい画像】
他方、高感度域ではノイズが気になります。個人的にはISO800を上限にしています。遠景も同時期に発売されていたリコーGXR+18.3MM F2.5(これも評価の高いレンズユニットですね)と比較すれば、ややねむい写りです。夜間や風景の撮影にはあまり持ち出しておりません。
【手放せない銘機】
本機は3年ほど前に購入しました。AF機能などは当時でも時代遅れで、画素数も1200万しかありません。カメラ買い替えの際、何度も手放そうと思ったのですが、モノとしての魅力(M6を所有していたこともありますが、高級感のある金属の質感はよく似ています。シャッター音も控えめで上品です)があり、そして何よりも近距離撮影時の絵が良いため、手放せないでいます。
ライカとしては廉価ですので、近距離撮影が多い方にはお勧めできます。